マスク
ベルギー人は、他のヨーロッパの国々の人と比べると、人懐こくて親切なのですが、ちょっと間が抜けてるというか、ボンヤリしてる人が多いのか、突っ込みたくなるような出来事が日常茶飯。
現在、バス、トラム、電車など、公共交通機関に乗る時はマスク着用必須とされていて、小学生以下の子供を除く全員がマスクを着けています。ヨーロッパではマスクの習慣がなかったので、このような状況になるとは1年前までは想像もつきませんでした。
しかし、さすが、地球環境とお洒落を気にするヨーロッパ人。使い捨ての不織布のマスクでは無く、どこで用意したのか、服とコーディネートした布マスクを着けてる人が多いです。
さて、バスに乗って日本食材店に向かっていたある日のこと。
マスクが口元にしか掛かってない知的障害のあるらしき男性に、おじいちゃんが『マスクを鼻にも掛けなさい』とジェスチャーを交えて教えていました。バスの中でも知らない人と会話するのはベルギーの文化なので、このような光景は珍しくありません。
が、そのおじいちゃん。鼻はマスクにしっかり掛かってるものの、口はガッツリとマスクから出てしまってました。確かに、とても鼻の高い顔立ちの紳士だったのですが、鼻にしかマスク覆ってない人なんて初めて見ましたけど。
海外の生活って、日本では到底ありえないようなことが起こることもあって、つらく感じることも多々あるでしょう。しかし、こういう感じの、ちょっと笑えるような状況に目を向けて楽しむように生活すると、少し気が楽になりますよ。